3章「変化する人たち」の続き

ハイチ こんにちは!
著者 イ·ハンソル
初版 2023年8月17日 3刷 2023年12月20日
夢も生活の場も失ったハイチの人々に
愛と希望を植え付けたイ·ハンソルの物語

ハイチへ行くイ·ハンソル宣教師夫婦

牧師の話 

  その牧師はゴナイブで一番大きな教会の副牧師だったという。 10年以上在職したが、一度は自分が出張を行った間に担任牧師が自分の妻を呼び、「もう子どもたちが成長して学校に送るには、お金がたくさん必要なら私が助けたい。代わりに私と寝なければならない」と言った。奥さんは一言の下に断った後、夫が帰ってきてその事をそのまま話した。牧師は大きな裏切りを感じ、担任牧師の二重的な姿に怒って訪ねて問い詰めた。すると担任牧師はそんなことを言ったことがないとし、また人々に副牧師にサタンが入ったと追い立てた。教師たちは副牧師である自分の言葉よりも担任牧師の言葉を信頼し、結局教会から追い出されてしまった。

 その日から牧師の心で、「人前では人々に神様を教える人が、どうして隠れてそのような行動をすることができるのでしょうか。どうすれば私の妻にそのような悪行を阻止できますか?」と怒りが激しく上がった。加えて、一瞬で自分が教会で悪い人にまでなり、尋ねて行っても喧嘩するほど怒って沸騰した。

 その間、教会で敵を愛するように教え、この頬を打ったらと反対の頬も出せと教えていましたが、ちょうど自分がその位置に入るとそうできませんでした。頭では担任牧師を許すべきだと思うが、復讐したいと殺したい心が消えず苦痛だった。復讐心をなくしてほしいと涙で祈ったが、ふと自分自身が経験した苦痛なことが思い浮かび、怒りに包まれた。

  結局「私はもはや神様に仕えない人だな。私は真の神のしもべではありませんでした。殺人はしなかったが憎む心のために地獄に行くだろうな。神様に仕えて生きようとした私の人生がこのように悲惨に終わるんだ。しかし、心の中で憎しみは消えなかったという。 そう祈っていた最後の日、私たちに会ったのです。牧師は私を変化させた神様の愛を聞いて、これまで自分もできないことを教会員たちに教えて生きてきた偽りの牧師だったことを神様が知るようにされたと言った。そして憎しみを忘れて消さなければならないのではなく、そんな自分のために亡くなったイエス様、そして自分の中に生きておられるイエス様を眺めることになったと言われて喜んだ。

 「宣教師、神があなたをゴナイブに送ったのは、私を救おうとする神の計画でした!あなたは神が私に送られた天使です!」
牧師は絶望の中にいた自分を、神様が愛してくださったことをとても感謝して、私にお辞儀をしたのです。

「もし私にそのようなことがなかったならば、今でも私は教師たちにもっと努力して許して愛するように教えているはずです。ところが、神様が私を大きな罪の苦しみに陥ってくださって何もできない私を救われました。私が担任牧師のために教会から追い出されたのではなく、神様が私を愛してくださって、私を救おうとするように働かれたのです。」

 牧師も限りなく喜んだが、牧師の変化を見守りながら私も本当に驚いた。みことばを聞いて人が一瞬で変わるのを初めて見たからだ。隣にあったカドとエネルも信じられないことを見ていると感じるようだった。 「福音が一人の人生をこう変えるんだ。長い間それほど苦しんでいた人も変化させるんだな。しかも、この方は牧師さんです!」私たちは牧師の告白と心が変わった話を聞いて驚きました。神様がその牧師を愛してくださって救くわれるために私たちをゴナイブに送られたことが明らかでした。

・・・続く

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